【レポート】1月11日(月・祝)両国・KFCホール 13:00

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JWPの2016年は初使用となる両国KFCホールで開幕。入場式では1人ずつ入場する選手たちが、それぞれ今年の目標を宣言。中島安里紗を除く所属7選手がリング上に並び立った。

ベテラン同士の対戦となったープニングマッチはKAZUKIが正面からのダブルニーアタックでLeonを撃破。h

鋼&矢子はアイスリボンで新進気鋭の世羅りさ&雪妃真矢を迎え撃ち、矢子のダイビング・ボディプレスからフロッグ・スプラッシュで追撃した鋼が雪妃に快勝。ライバル関係にある鋼と世羅は試合後に握手を交わした。image

中森華子と真琴のシングル初対決では序盤に真琴が中森への攻撃をためらう場面も見られたが、その後は一進一退に。ハイキックからのデスティニーハンマーで快勝した中森は「『真華不思議』で組んでるけど、対戦したときはどっちが勝つかわからない…それぐらいの最強チームに、私はなっていきたいです」と、タッグトーナメント開始前にもう1度真琴と闘いたいとアピール。1・31板橋大会での対戦を要求すると、自身のimageパートナーを木村響子と発表して会場を驚かせた。

セミファイナルではラビット美兎とつくしが2度目のシングル対決。ラビストラルで丸め込んだ美兎が1年先輩のつくしから3カウントを奪って成長を証明すると、悔imageしがるつくしは試合後もつかみかかり人差し指を立てて再戦を要求した。

メインイベントは正危軍への加入によりJWP内で孤立した中島安里紗とコマンドボリショイが一騎打ち。前日のOZアカデミー新宿FACE大会で正危軍としての初戦を迎えた中島は、加藤園子の持つOZの無差別級王座に挑戦したものの奪取ならず。この試合は当初の予定通りノンタイトル戦として行なわれた。序盤からスピーディーなグラウンドの攻防を繰り広げた2人は互いの手の内を知り尽くしているだけに、次の次の一手を予測しながらの試合展開に。場外戦でイスなどを使った攻撃を見せる中島はKAZUKIや美兎と小競り合い。その後、口の中を切った中島が顔を赤く染めながらも30分フルタイムで決着はつかなかった。試合後は各選手がそれぞれの考えを主張。KAZUKIと中島の口論から17日の浅草大会でWANTEDvsベimageストフレンズ、ボリショイvs美兎の2試合が決定した。

以下、各選手のコメント

★メインイベント後のマイク
ボリショイ「中島。オマエにはな、言いたいことがい~っぱいあるんだよ! 私はな、リングにおしゃべりしに来てるんじゃねぇんだよ。オマエをワン・ツー・スリー取って、そしたら尾崎へ行く。オマエのやりたいようにするならどうぞご自由に! 私は正々堂々と受けてやるよ」
中島「言われなくたってそのつもりだよ!」
ボリショイ「まだまだこれからだよ。楽しみだよ。2016年、オマエと私でとことんつぶし合ってJWP盛り上げていってやるよ。覚悟しとけ」
中島「(観客に向かって)昨日はOZの無差別獲れなかったよ。ここに来んの気まずいだろうな、カッコ悪いなって思っているヤツも…(JWPの選手たちに)オマエらも思ってるかもしれないけどな、そんな中島安里紗を頼りにしてきたのは、どこのどいつだよ!? 言いたいことがあるんだったらリングに上がれよ、オマエら。にらんでるだけじゃ何も伝わんねぇんだよ!」
美兎「おい中島! 私はオマエに失望したよ。私はこれからボリショイさんとJWPを守っていく」
中島「いいんじゃないの。仲良しこよしで。どうぞ頑張ってください。私は私の思いを通すだけだから」
ボリショイ「オマエはただ尾崎にくっついてるだけだろ!」
中島「そう思っててもらって結構だよ。これからの闘い、楽しみにしてるよ。(リングを囲む選手たちに)オマエらも黙っていねぇでな…ちゃんと闘えよ! 闘いに来てんだろ? 強くなるために来てんだろ!? そうじゃねぇんだったらリングに上がんじゃねぇよ!(会場から拍手)」

KAZUKI「なんだよ、尾崎のマネしてイスとか使ってよ。それがピュアハートか? オマエの言ってるピュアハートか?」
中島「これが私のピュアハートだよ! 何度も言わせんじゃねぇよ! だいたいな、鋼がダメなのはオマエのせいだよ。なんだよWANTED?」
KAZUKI「鋼は今、関係ねぇだろうがよ!」
中島「オマエらのタッグのこと言ってんだよ! WANTEDがつまんねぇって言ってんだよ!! オマエらお笑いやりに来てんのかよ? 真剣勝負やってみろよ! 真剣なWANTED見せてみろよ!」
鋼「真剣だよ!」
KAZUKI「わかったよ。オマエがダメって言ってる鋼はな、オマエがかつて巻いてたジュニアのチャンピオンだよ、今。どこがダメなのか、次の花やしき藤本つかさ出るんだろ? WANTEDvsベストフレンズ。どこがダメなのか確かめりゃいいじゃんかよ! イスでもなんでも使ってこいコノヤロー!」
(中島がリングを下りる)
ボリショイ「鋼! なんか言い返せよオマエは! オマエが不甲斐ないとこっちまで悔しいんだよ。次の花やしき楽しみにしてるから。それから美兎、私はこれからオマエと“これぞJWP”っていう試合をやっていきたい。次の花やしき、ピュアハート・ピュアレスリング…JWPが作り上げてきた最高の闘いを」
美兎「お願いします(ボリショイと握手)」
ボリショイ「中島が何をしようが、ほかのヤツらが何も言葉を発しなくても、私はこのリングの上で皆さんに多くのメッセージを発信できるようにやっていきたいと思います。今日はありがとうございます」

(ボリショイがリングを下りると、中森がリングイン)
中森「中島安里紗が正危軍に入って怒る選手、立ち向かっていく選手…そして皆さん、たくさんの思いがあると思います。でも私は私で中森華子のピュアハートを貫いていきたいと思います。(勝者予想企画の的中者が1人もいなかったことを発表して)それって、JWPの闘いが誰にも予想がつかなかったってことですよね? JWPすごい盛り上がっていきますからね絶対! これimageからのJWPと中森華子とJWPについてきてください!」

★中島安里紗
━━カードが発表されたときとだいぶ意味合いが変わったが。
「意味合いが違っても闘うことは一緒だと思うし…。形は変わったかもしれないけど、これから団体というものをどういう方向に持って行くか? っていうのを懸けての闘いっていう意味では一緒だと私は思ってます」
━━痛めているヒザを攻撃されたが。
「それは全然、大丈夫です。今日はかなりヒザを攻められましたけど、私は動けなくなっても闘うつもりでしたし、それはこれからも変わらないし。やっぱりボリショイさんが関節(技)でくるっていうのは普段の闘いからでもわかってることだし。違う土俵で…っていう意識もしたくないし。やっぱり“なんでもやっていいんだ”っていうのがプロレスだと思うし、それは今日KAZUKIさんが言ってたけどイスを使うとか、そういうことを含め。ただイスを使うことに執着もしてないし、反則することに執着してないし。かといって“絶対反則はしないんだ“っていう執着もないし。なんでもしていいのがプロレスだっていうのが…私は今それが自分のピュアハートだと思うし、プロレスやってて楽しい理由だと思ってます」
━━昨日、OZの無差別王座は獲れなかったが。
「悔しくないって言ったらそんなわけないし、悔しいに決まっているし。だけども、終わったことをいつまで言ってても仕方ないので。一生プロレスが出来るわけではないので、今できること、目の前のことに集中して、これから一戦一戦大事に闘っていきたいと思います。“正危軍に入りました”とか“でも所属はJWPです”とかあるんですけど私は私なので。昨日“正危軍のコスチューム?”って言われたけど、正危軍である前にJWPだし、JWPである前に中島安里紗だし」
━━昨日の正危軍としての闘いはしっくりきた?
「そうですね。でもまだ一戦ですし、でも“まったく楽しくなかった”って言ったらウソだと思うし。やっぱり自分の中にあるものだと思うので」
━━ブログに「この3連戦でサヨナラしたい自分がいる」と書いていたが?
「それを今ここで言葉にする必要はないと思うし、これからの私の姿勢を見ていけばわかってくると思います。すぐに結果をみんな…選手もお客さんもマスコミも求めますけど、結果はそんなすぐ出るもんじゃないし。でも必ず目に見えてくるものだと思うので。それを楽しみに毎試合、私の試合を見ていてほしいなと思います」
━━正危軍となったが、JWP無差別級王者の尾崎をアシストしていく?
「助ける必要もないと思いますし、逆に私も助けてもらう必要もないって。ただ私の中の1番大きいものとしては立ち位置を変えただけというか。自分自身の闘いのスタンスはたぶん変わらないですし、JWPの選手たちと横並びになっているところから、向こう側に立ち位置を変えたっていうところですね。美兎が“失望した”と言ってましたけど“先に失望させたのはどっちですか?”っていうのは私は言いたいです」
━━JWP全体を敵に回す形となったが、今後のJWPがおもしろくなりそうだという期待はある?
「それは私が持つものではないと思うので…お客さんがどうか? っていうところだと思います。私が“楽しみだ”っていうのもおかしなことで、私はプレイヤーであって見る側ではないので」

★コマンドボリショイ
「やっぱりここは私が勝たないといけない試合だったので、この結果は本当に…中島も同じ気持ちかもしれないけど、お互いやっぱり譲れないものがあるので。勝たなくてはいけない試合に勝てなくて…でもこれからまだまだ中島との闘いは続いていくと確信したし、その先に尾崎魔弓がいると信じてます。“中島は何をしたいんだ?”って誰もが思うところだと思うんですよ。正危軍に入ってまでして(OZの)ベルトに挑戦して獲れなくて…どんな顔してJWPに戻ってくんだよ? って。もう最初の張り手は私の、言葉より先に手が出た感じで。結局、口で言ってもわかんないヤツはやっぱり試合で叩きのめしていかないと、JWPを守っていけないので。やっぱりそれだけの覚悟を持ってる中島は一筋縄ではいかないけれども、それにしてもほかのJWPの選手の不甲斐なさ…そこが悔しいですね。そこはもう今年早急に…言われても響かないヤツはもう置いてかれるだけ。私は次の花やしきで“これぞJWP”という試合を知らしめて、今日以上の闘いを見せたいと思います。遺恨なんかなくても」
━━試合後の中島の辛らつなコメントには共感できる部分もある?
「ありますね。だからこそ…。たとえば中島がJWPを背負ってる、JWPのエースだって言うんだったら後輩をしっかり育てろよ。自分さえ光ればいいというような考えじゃとても団体を背負えないし、鋼がイマイチだっていうのをKAZUKIのせいにして…違うでしょ。オマエがやっていくべきなんじゃないの? っていう思いを言葉にするのはとても簡単ですが、これから私の試合、後輩たちの試合で見せていくしかない。中島が悔しい思いをしてる以上に私も悔しい思いをしてるけど、私は投げ出さないし。JWP24周年、みんなで胸張って“女子プロレスの代表だ”って言えるような、そんな団体になれるようにしていきたいです」

★ラビット美兎
━━1年先輩のつくしから初勝利したが。
「対戦することもすごく久しぶりで、シングルも2~3年ぶりだったんですけど…すごいお互い成長してて。やっぱりなんか離れた(※タッグは休止中)からこそお互いがすごい成長できて、またリングで闘うことができて。すごく楽しかったし、またこれから闘っていきたいなと思ってます」
━━中島について。
「ホントに尾崎のほうについて、何がしたいのか? 私にはホントに意味がわかんないし理解できないし。“これがピュアハート”とか言ってるけど、あんなのピュアハートじゃないし…。中島さんにはホントにガッカリですね。JWPを裏切って許せないですね」
━━17日の浅草大会でボリショイとのシングル戦が決まったが。
「今まですごい何度も何度もシングルしてきたんですけど、今までと違うラビット美兎を花やしきで見せつけたいですね」
━━今年でデビュー5周年を迎えるが。
「これからもっともっと上に行かなきゃいけないし、もっともっとほかのことにもチャレンジしていきたいなと思ってます」

★つくし
「以前、試合したときはドローだったんですけど、今回は負けてしまいました。悔しくないと言えばウソになるので悔しいです! 美兎もホントに強くなったと思うし、ホントに今回は負けると思ってなかったです。これを機にもう1回シングルして、今度こそ勝ってタッグを一緒にまた組めたらなって思ってます。春兎は“お互いが成長したらまた一緒に組もう”って言って解散したので、今回は成長を確かめ合って、タッグを組んでいけたらなっていう自分の考えがあります」

★KAZUKI
━━今日の中島について。
「なんか突然、鋼の名前とか出されて…別に鋼は関係なくないですか? あの場で。なんか“鋼が出来ないのはオマエのせい”とかって言ってましたけど、だいたい新人が入ってきて育てるのって、その上の世代じゃないですか。“オマエ(中島)がちゃんと育てなかったから、そうなってんだろ?”って。私も付き人についてもらってて、どっちかっていうと付き人ってお世話するほうじゃないですか。逆にこっちが文句言いたいって思いますよね。“自分の出来なかったことを逆に露呈してんじゃないの?”って」
━━最近の鋼について。
「おんなじ世代同士だといいんですけど、やっぱり上の選手と当たるとまだ遠慮がちなところがあるのかなと思います」
━━17日の浅草大会でWANTEDvsベストフレンズが決まったが。
「中島が言うように鋼がダメっていうんだったら、試合してどこがダメなのか確かめればいいんじゃないのかなと思います。今日みたいにイスとか使ってくるんだったら、こっちもそういうやり方でいってもいいんじゃないかなと思います。
━━ベストフレンズの印象は?
「“なにチャラチャラしてんだよ”って。今、連勝中なんですよね? だからその連勝記録に土をつけたいと思います」

★真華不思議
中森「初めてシングルで、対戦もたぶん6年ぶりとかそんなもんで。1度目はマットとかで(※アイスリボンでの試合)ホントにもう初めてに等しいぐらいの闘い。私たち今年10周年を迎えるのにまったく接点がなかったってことが不思議だと思いました」
真琴「自分、欠乏症気味なんで…記憶がない。誰か教えてください(苦笑)。いつも隣にはハナ様がいてくれて、すごい頼りになってたので。いざ対戦相手となると、ちょっと怖いなって…でも好きです(笑)」
中森「何回か組んで試合してるんですけど目指すものはタッグのベルトだし、トーナメントで結果残さないと意味がないと思ってるので。優勝は通過点でその先もっとやっていきたいので、まずは結果を残したいと思います」
真琴「トーナメントってあんまり出たことがないので…なんか自分が出ていいのか、すごい緊張してますが、ハナ様と一緒だったらどんな苦難も乗り越えていける気がするので…怖々と頑張ります」