【レポート】11月29日(日)浅草花やしき内 花やしき座 13:00

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JWP年内最後の浅草大会。第1試合で矢子を破ったKAZUKIは「強くなったけど、まだまだ自分の技に対して気持ちが入ってないよ。キックとか弱いし。なんだよ、あのキック!?」とダメ出し。矢子が「言いたいことはそれだけですか? KAZUKIさんドロップキックしたことあるんですか?」と逆ギレすると、KAZUKIは「したことあるよ! 覚えとけよ!」とバカ負けしてしまう。

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ラビット美兎は田中盟子と白熱の攻防の末にラビストラルで3カウントを奪取。会心の試合に笑顔を見せた。

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ベストフレンズと十文字姉妹によるパートナーを入れ替えての前哨戦は、まずはチームごとにそれぞれのテーマ曲で入場し、赤と青のコーナーに分かれて試合がスタート。試合中、敵同士であるベストフレンズが合体技を決めてアピールすると、十文字姉妹も応戦するなど、敵味方が入れ替わりながら20分時間切れで幕。試合後は再びそれぞれのチームに分かれ、中島は「12月27日後楽園ホール、私たちならオマエらに勝てる。確信しました。最高のタッグ屋・十文字姉妹に勝って、てっぺんまで走っていくんでよろしくお願いします」と宣言。チサコは「勝利できるって確信、どこでついたのかわからないけど…ウチら十文字姉妹、4冠タッグ持ってますから。こないだ春☆倉と闘って、8年タッグをやってきてやっと壁を破って防衛したんでベストフレンズなんか負けねぇよ。タッグ屋ナンバー1として受けて立ちますから、正々堂々闘いましょう」と返答した。

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セミファイナルではLeonと鋼が一騎打ち。前週の大阪では精彩を欠いた鋼が気迫のファイトで食らいつき、Leonは切り札のキャプチュードバスターでとどめを刺す。

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メインイベントでは“ワイルドスナフキン”ボリショイ&木村が、春山&中森と対戦。春山と木村の激しい攻防から、顔面へのビッグブーツを叩き込んだ木村が春山に勝利した。マイクを持った春山は悔しさをにじませながらも木村への仇討ちを中森に託し、12・27後楽園で中森vs木村のシングルマッチを提案。さらには最後の後楽園で春☆倉vsボリショイ&米山戦をぶち上げると、ボリショイも握手で応じた。DSC07461

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★試合後のマイク
春山「あ~悔しい!! やっぱり共にあの時代があったからこそ今のJWPはあると思うし、これからもJWPも続いていくと思う。でも…やり返せない! 日にちがな~い!!(苦笑)ムカつく! メッチャ腹立つ! でも私の代わりにやり返せるのは…華子」
木村「あ~嬉しい! 本当に…13年前、子どもがいてシングルマザーで、見た目も地味でなんの取柄も運動経験もなく、箸にも棒にもかからないような自分を拾ってくれて、ボリショイさんありがとうございました。そして毎日毎日、下手くそなドロップキックの練習台になってくれて、春山さんありがとうございました。本当に辞めといてアレなんですけど、JWPでデビュー出来てホント良かった。ホントに嬉しいです。その私の前に立って…オマエ(中森)の気持ちはどれだけあふれてんだよ?」
中森「オマエを倒したい気持ちでいっぱいだよ!」
木村「“倒したい”だけじゃ勝てねぇんだよ!」
中森「倒してやるよ、後楽園!」
木村「どうぞ私を倒して踏み台にして、もっともっと大っきく大っきくなって…中島安里紗とか引きずり落としてJWPのエースになって! JWPに恩返ししてくれよ」
(中森と木村がつかみ合いに)
春山「続きは後楽園でやってください。そういう熱いハート大好き。そしてワガママを言いたいんですけどボリショイさん。私、倉垣とシングル決まってますけど、どうしても春☆倉も後楽園でやりたいです。なので私2試合やります! 春☆倉の対戦相手は…ボリショイさんと米山! どうですか? このカードにはいろんな想いがあると思います。ぜひ、お願いします」

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以下、各選手のコメント

★ベストフレンズ
━━いつもと違う前哨戦だったが。
中島「そうですね。でも、楽しかったかなと思います。やっぱり自分のパートナーとやり合うっていうことも私は大事だと思うので。闘いを忘れちゃいけないし、隣にいるからってやっぱりプロレスラーなんで、1人1人がライバルであり仲間だと思うので」 藤本「幸子と安里紗が試合をしてるときに、自然と“ありさ!”とか言ってしまって“あぁ、やっちゃった!”と思った反面、そのぐらいベストフレンズって私の中で定着してるんだっていうのを、今日のこの…すごい不思議な前哨戦で実感しました。向こうは8年経ってやっと春☆倉の壁を超えたって言ってたんですけど、私たち2ヶ月~3ヶ月ぐらいで春☆倉超えをしたので、そこはメッチャ自信持ってます!」
中島「向こうが時間を武器にするなら、こっちは勢いと…」
藤本「スピードと…」
中島「運と…(笑)」
藤本「私たち、女子プロレス界のパワースポットになるので」
中島「そうなんです! ぜひ皆さんも私たちの元へ集まって頂ければなと思います(笑)」
藤本「(中島のエルボーが)メッチャ効きました。闘魂注入された感じかな(笑)」
中島「気合い入ったよね?(笑)」
藤本「入ったね」
中島「27日はきっちりベルト獲って…そこがゴールではないので、その先に。来年以降ベストフレンズが女子プロレス界を引っ張っていけるように頑張りたいと思います」
藤本「気合い入れて頑張ります! あと27日は、私たち超ド派手なガウンで入場して…」
中島「そうなんです。あらゆる面でどんどん進化していきたいと思います!」

★DASH・チサコ
━━今日の試合について。
「どうなんですかね? いろいろ自分たちの連係とかやったり、やられたりとかしてたので…。前哨戦といっても発揮できたのか、よくわかりませんけど。自分も全部出し切れてないですし、あっちもたぶん出し切れてないので。技とかは“こういうのやるんだ”っていうことはわかったので…次の防衛戦に向けていろいろ作戦を練って頑張りたいと思います」
━━ベストフレンズに対する印象は?
「自分が思ってるのは、即席タッグチームとしかやっぱ思ってないですね。“どんなタッグチームなんだろう?”っていう。コスチュームとかそろえてますけど、あんまりタッグとして“この人とやりたい”っていうのは若手とか同世代ではいないので。よくわからないっていうのが印象ですね」

★春山香代子
━━木村との試合は今日が最後になりそうだが。
「最後ですね。悔しい!! でもそのぶん華(中森)が行ってくれると思うし、木村もやっぱりああやってJWP愛があるからこそ、言ってくれてると思うので。ホントに木村とやりたいなと思ってた時、私が引退を発表して少しして欠場しちゃって“もしかしたら当たれないかな?”と思ってたんで、こうやってやっぱりおんなじ仲間としてやってきた時があるので、当たれて良かったです。ただ悔しいだけです」
━━中森について。
「まだまだ華子自身を出せてないかなって。持ってるモノは持ってて素晴らしいのに、言い方おかしいけど“バカになれ”じゃないけど、ハチャメチャにやったらもっと楽しい。たぶんお客さんが期待してる華子が出てくると思うので。あとは華子自身なんで、私が出来るのはここまでかな」
━━後楽園ではもう1試合やることになったが。
「(拍手しながら)よかった~! 引退を発表して倉垣とやりたいって思ったのもあったし、もう1個のカードはやっぱり“しんどかった時にいたメンバー”ともやりたいっていうのがあって。でも“今”のカードもやらなきゃいけないと思うので、今の子たちともシングルをやりたいと思ったのが中森と中島だったので、ホントに私が思ってるように(引退ロードが)出来て私、今すごくハッピーです!」
━━12・6仙台では中森とのシングルだが。
「中森がどれだけハチャメチャに暴れてくれるかを期待してます。暴れなかったら私がハチャメチャに暴れます!」

★中森華子
━━因縁の木村と久々の対戦だったが。
「私の欠場とかあってずっと試合できなくて、今日やっと倒せるって思いと、春山さんとの最後のタッグで今日は絶対倒さなきゃいけない相手だったのに…ホントに悔しいです。後楽園ホール大会でシングルが決まったので、悔しい気持ちをぶつけたいと思います。去年からずっと“木村響子を倒す”って私の中で思ってて、欠場期間もずっと木村のことは頭の中にあって…今日マイクで言われたことも、その通りだから正直悔しいっていう気持ちがあって。気持ちだけじゃ倒せないっていうのはわかってるんですけど、そろそろ私も負けっぱなしっていうのも当たり前じゃないし。勝つのが当たり前、JWPを背負っていくためにも倒さなきゃいけない相手なので、必ず倒してやりたいと思います」
━━その場跳びのギロチンドロップを出したが、練習はしている?
「はい、いろんな形で練習していて、1つの私の武器にこれからしていきたいと思ってます」

★Leon
「前回の大阪の8人タッグ、自分セコンドで見てたんですけど…中島も言ってましたけど、闘う意思というかヤル気がまったく見えなくて。案の定、中島にも試合後あそこまで言われて。そのあとの試合だったんですけど、鋼はあんな奴じゃない。もっともっと出来ると信じてたんで。鋼の覚悟もプライドも、ジュニアチャンピオンとしての鋼を確かめたいっていう気持ちが強くて。でも、思ってた以上に向かってきて覚悟を感じ取ることが出来たので、また次、当たる時が楽しみです」

★ラビット美兎
「すごい楽しかったですね。勢いもあって元気もあって、いま若手の中で1番勢いがあるんじゃないかな? って試合しててすごい感じましたし、やりがいがあるので、またいつでもシングルでもタッグでもしたいですね」